VPNを探していると、まず名前が挙がるのが海外大手のNordVPNと、国内事業者のMillenVPNです。どちらも知名度がありますが、性格はかなり違います。
先に結論
・料金の安さ重視、日本語サポートが欲しい → MillenVPN
・VPN以外の機能もまとめたい、固定IPも使いたい → NordVPN
・税込で比べるとMillenVPNが約1.5倍安いが、含まれる機能の範囲が違う
料金を比較する
まず注意点として、両社とも表示価格は初回契約時の割引価格です。更新時は大きく上がります。ここを見落とすと、想定と違う請求になります。
長期プラン(月あたり)
| プラン | 初回 | 更新時 |
|---|---|---|
| MillenVPN 2年 | 396円(税込) | 1,045円(税込) |
| MillenVPN 1年 | 594円(税込) | 1,045円(税込) |
| NordVPN 2年 ベーシック |
594円(税込) 表示は540円(税抜) |
年24,156円(税込) |
| NordVPN 1年 ベーシック |
924円(税込) 表示は840円(税抜) |
年24,156円(税込) |
公式サイトに表示されている月額は税抜価格で、購入画面で消費税10%が加算されます。たとえばベーシックプランの2年契約は、表示上14,580円ですが、実際の支払いは16,038円です。
一方、MillenVPNは税込表示です。両社を比べるときは税込に揃える必要があります。
税込に揃えて比べると、MillenVPNの2年プランが月396円、NordVPNのベーシック2年プランが月594円。差は約1.5倍です。表示価格だけを見た印象より、開きがあります。
ただし、これは同じものを比べていません。NordVPNのベーシックプランはVPN機能のみですが、上位プランには別の機能が含まれます。
NordVPNの3つのプラン
| プラン | 2年プラン 月あたり(税込) |
主な内容 |
|---|---|---|
| ベーシック | 594円 総額16,038円 |
VPN機能のみ |
| コンプリート | 759円 総額20,493円 |
+マルウェア対策、広告ブロック、パスワードマネージャー、1TBクラウドストレージ、個人情報監視 |
| エリート | 1,089円 総額29,403円 |
+固定IP(購入手続き時に追加) |
コンプリートプラン以上には、パスワードマネージャーや1TBのクラウドストレージが含まれます。これらを別々に契約している人なら、まとめたほうが安くなる可能性があります。
NordVPNのエリートプランでは、購入手続き時に固定IPを追加できます。通常のVPNは接続のたびにIPが変わるため、IP制限のホワイトリスト登録などには使えません。固定IPの仕組みや必要になる場面については固定IPアドレスとは?動的IPとの違いと、必要になる場面で解説しています。
契約期間の注意点
NordVPNの2年プランは、実際には27か月分(2年+3か月延長)の一括払いです。ベーシックプランなら、税込16,038円を契約時にまとめて支払います。
MillenVPNの2年プランも一括払いで、396円×24か月=9,504円です。
月額表示は「一括払いした金額を月数で割ったもの」なので、実際には契約時にまとまった金額を支払うことになります。両社とも同じ仕組みです。
短期間だけ使いたい場合
ここは明確に差が出ます。
| 用途 | MillenVPN | NordVPN |
|---|---|---|
| 7日間 | 638円 | 該当プランなし |
| 15日間 | 1,078円 | 該当プランなし |
| 30日間 | 1,738円 | 2,519円(税込) 1か月プラン・表示2,290円 |
MillenVPNには7日・15日・30日のワンタイムプランがあり、自動更新されません。旅行や短期出張のように使う期間が決まっている場合は、こちらのほうが無駄がありません。
NordVPNの最短は1か月プラン(税込2,519円)で、こちらは自動更新されます。
MillenVPNの各プランの詳細な内訳は、MillenVPNの料金プラン|サブスクとワンタイム、どちらを選ぶべきかで個別にまとめています。
どちらが優れているか、項目別に
| 項目 | 優位 |
|---|---|
| VPN単体の価格 | MillenVPN |
| 短期利用のしやすさ | MillenVPN |
| 日本語サポート | MillenVPN(国内事業者) |
| 付加機能の充実 | NordVPN |
| 固定IPの追加 | NordVPN(エリートプラン) |
| サーバー数・ロケーション | NordVPN 8,700台以上・224ロケーション MillenVPNは2,000台以上・140か所以上 |
| 同時接続台数 | MillenVPN 無制限(NordVPNは10台まで) |
| 国内動画配信への対応 | MillenVPN 日本国内のほぼ全ての動画配信サービスに対応と公表 |
| 返金保証 | 両社とも30日間 |
デバイス数の違い
意外と見落とされがちですが、ここは明確な差があります。
NordVPNは1アカウントで10台まで。スマホ・PC・タブレットを個人で使う分には十分ですが、家族全員のデバイスとなると足りなくなる可能性があります。
MillenVPNは同時接続台数に制限がありません。ただし公式のFAQには「公正利用ポリシーの範囲内で」という条件が示されており、極端な使い方は想定されていません。通常の個人利用や家族での共有であれば問題ない範囲です。
なおNordVPNは、ルーターにインストールすることでホームネットワーク全体を保護する方法も案内されています。この場合、ルーター1台としてカウントされるため、実質的に台数制限を回避できます。
サーバー網の規模
ここはNordVPNが明確に上です。
| サーバー台数 | ロケーション | |
|---|---|---|
| NordVPN | 8,700台以上 | 224 |
| MillenVPN | 2,000台以上 | 140か所以上 |
台数で約4倍、ロケーション数でも差があります。接続したい国の選択肢が多いのはNordVPNです。海外の特定地域からアクセスしたい用途では、この差が効いてきます。
一方、MillenVPNは日本国内のほぼ全ての動画配信サービスに対応していると公表しています。海外から日本のサービスに接続する用途であれば、サーバー数の差はあまり問題になりません。
つまり「どこに接続したいか」で評価が変わります。世界中の拠点を使い分けたいならNordVPN、日本のサービスに安定してつなぎたいならMillenVPN、という整理になります。
選び方
MillenVPNが向いている人
- VPN機能だけあればよく、費用を抑えたい
- 旅行など、使う期間が決まっている
- 日本語でサポートを受けたい
- 11台以上のデバイスで使いたい(NordVPNは10台まで)
- 海外から日本の動画配信サービスに接続したい
NordVPNが向いている人
- パスワード管理やクラウドストレージもまとめたい
- 固定IPが必要(エリートプラン)
- 海外のサーバーを幅広く使い分けたい(224ロケーション・8,700台以上)
- マルウェア対策や広告ブロックも一本化したい
単純な価格勝負ではMillenVPNですが、NordVPNのコンプリートプラン以上は「VPN+セキュリティスイート」なので、比較の土俵が違います。パスワードマネージャーとクラウドストレージを別契約している人なら、合計額で見ると逆転することもあります。
迷ったら、まず自分がVPN以外の機能を必要としているかを確認してください。必要なければMillenVPN、必要ならNordVPNという整理になります。
まとめ
- VPN単体で安く使うならMillenVPN(2年プラン月396円・税込)
- サーバー網はNordVPNが約4倍。接続先の選択肢を重視するならNordVPN
- 短期利用ならMillenVPNのワンタイムプラン(7日638円〜)
- 付加機能をまとめたいならNordVPNのコンプリート以上
- 固定IPが必要ならNordVPNのエリートプラン
- NordVPNの表示価格は税別。比較するときは税込に揃える
- 両社とも初回は割引価格。更新時の金額を必ず確認すること
※本記事に記載の価格・プラン内容は2026年8月時点で各社公式サイトに掲載されていた情報です。キャンペーンや料金は変更される場合がありますので、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

